受診案内

キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。

診療科のご紹介

近年、生活様式及び食文化の変化に伴うメタボリック・シンドロームの増加、社会全体の過度なストレス、超高齢化社会の出現等により、動脈硬化性疾患を含めて循環器疾患は増加の一途を辿っております。

当科では『必要な時に、必要にしてかつ十分な医療を提供すること』をモットーに、あらゆる循環器疾患(狭心症・心筋梗塞・心不全・不整脈・末梢血管疾患・高血圧症・弁膜症等)に対し、専門医による最新の治療を提供するだけでなく、生活の質を保つべく患者様それぞれのニーズに合わせた検査・治療を行っております。

さらに、出来るだけ精神的負担を少なく、また体に対する侵襲度を最小限に抑えるように心掛けております。また、24時間の受け入れ可能により病診連携を強化するとともに、地域医療の一翼を担っていきたいと考えております。

循環器内科部長 安本均

担当医師 プロフィール

安本 均 / Hitoshi Yasumoto

狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患に対するカテーテル治療、不整脈に対するカテーテル・アブレーション治療を専門としております。

役職
  • 循環器内科部長
出身大学
  • 1981年 京都大学医学部卒業
得意・専門分野
  • 循環器
  • 不整脈
  • カテーテルアブレーション
専門医等
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
  • 日本心血管カテーテル治療学会 指導医・認定医
  • 心臓リハビリテーション指導士
  • 兵庫医科大学臨床教育教授

 

森 経春 / Tsuneharu Mori

狭心症・心筋梗塞・心不全の救急対応およびカテーテル治療を得意としています。また不整脈・ペースメーカ治療・睡眠時無呼吸症候群なども担当しています。 わかりやすい説明を心がけ、患者さんがご自身にとって最善の選択をできるようお手伝いします。お気軽にご相談ください。

役職
  • 院長
  • 循環器内科部長
出身大学
  • 1985年 広島大学卒業
得意・専門分野
  • 循環器
  • 冠動脈治療
  • 不整脈
  • 下肢血管治療
  • 睡眠時無呼吸症候群
専門医等
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
  • 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)名誉専門医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本心臓リハビリテーション学会認定 心臓リハビリテーション指導士
  • 兵庫医科大学臨床教育教授

 

林 智勇 / Chiyu Hayashi(非常勤)

専門を生かしながら、かかりつけ医として全般的な診療をしていきたいと思います。

出身大学
  • 2009年(平成21年)筑波大学医学部卒業
専門医等
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
山内 洋平 / Yohei Yamauchi(非常勤)

出身大学
  • 2008年(平成20年)大阪医科大学卒業
専門医等
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
坂口 太一 / Taichi Sakaguchi(非常勤)

弁膜症や狭心症に対する低侵襲手術(小切開手術)を積極的に行なっています。

月に1回、心臓血管外科の外来診療を担当しております。

出身大学
  • 1992年(平成4年) 大阪大学卒業
得意・専門分野
  • 成人心臓血管外科
  • 低侵襲手術
  • 弁膜症手術
  • 冠動脈バイパス手術
専門医等
  • 心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医
  • 心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科修練指導者
  • 日本外科学会認定 外科専門医

取り扱っている主な疾患・治療

循環器内科では、心臓と血管疾患への診療を行っており、心筋梗塞などの緊急カテーテル治療にも対応しています。疾患に対する治療だけでなく予防にも力を入れています。胸が痛い、動悸がする、息苦しい、足が重いなどの症状がある方や動脈硬化等が心配な方は、お気軽にご相談ください。

受診される方の主症状
  • 胸の痛み
  • 動悸、息切れ
  • 胸が圧迫される
  • 息をするのが苦しい
  • 心臓に雑音が聞こえる
  • 歩くとふくらはぎが痛い
  • 脈の乱れ、脈がとぶ
主な疾患
検査・治療
ハートチームによる患者様中心の医療

心臓は単純な拍動を繰り返す臓器ではありますが、電気・血管・ホルモン・自律神経など多くのメカニズムで体の活動をささえています。病で乱れたこれらをいろいろな角度からバランスよく治療することが大切です。また、循環器疾患は、成人病・生活習慣病であり、1回治療すれば終わりというものではありません。継続的な診療、再発予防が必要です。

当院では循環器疾患の患者様に対して、循環器内科および心臓血管外科の医師をはじめ、看護師・臨床工学技士・臨床検査技師・放射線技師・薬剤師・栄養士・理学療法士など多職種の専門家が集まる「ハートチーム」により、患者様を第一に考えた治療を実施しております。カンファレンスを通して情報を共有し、おひとりおひとりの患者様に適した治療を選択して参ります。

そして私たちは、心臓・救急医療ではともすると失われがちな「心と心がふれあう医療」を実現したいと考えております。患者様が医療者に伝えたいこと、私たちが患者様を治療させて頂きたい気持ち、これらが触れ合う暖かみのある医療が私たちの理想であり、救急の現場でもこれを実践していこうと考えています。

診療の実績

治療件数 2018年1月~2022年12月
2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
心臓カテーテル検査 FFR/IFR 3 2 1 4 2
心臓カテーテル治療(合計) 48 45 49 51 31
冠動脈ステント留置術・薬物溶出バルーン 38 31 37 31 19
急性心筋梗塞に対するもの 10 14 12 20 12
カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)(合計) 13 88 110 98 106
心房細動 11 71 85 77 74
その他の頻脈性不整脈 2 17 25 21 32
下肢動脈治療(EVT) 9 7 12 17 15
人工ペースメーカ手術(合計) 18 11 18 24 21
新規植え込み術 12 7 14 12 8
交換術 4 1 2 7 7
テンポラリー 2 3 2 5 6
下大静脈フィルター留置/抜去術 7 0 0 1 2

 

Door-to-balloon time(DTBT)90分以内の達成率

急性心筋梗塞は心筋に血流を供給している冠動脈が閉塞することが原因で、心筋が壊死する疾患です。心筋壊死は分単位で広がっていくので、治療は一刻も早く閉塞を解除し、壊死心筋量をなるべく少なくすることが大切です。また、これが急性死や後遺症として、後々長期にわたって悩まされかねない心不全を予防する上で決定的となります。

Door-to-balloon time(DTBT)とは、患者さんが病院に到着し、診断、カテーテル室への移動、閉塞血管にワイヤを通してバルーンで広げるまで(再灌流)の時間をさします。治療を迅速にし、DTBTを最小限にするためには、救急担当医、専門医、看護師、臨床工学技士、放射線技師、集中治療室、事務員、などのチーム医療が必要で、病院全体の体制構築と日々のトレーニングが重要です。また、来院前の時間短縮も重要で、救急隊や開業医の先生方との連携も必要となります。

下の表は当院の急性心筋梗塞症例のDoor-to-balloon time(DTBT)を示したものです。米国および日本循環器学会のガイドラインでは「DTBT 90分以内」が推奨さ れています。当院では2022年は「64分」と基準を大幅に下回っており、良好な成績でした。また、対象症例でのDTBT達成率は100%でした。
今後も救急隊、開業医の先生方、そして当院各部署との連携を深めて、迅速で適切な治療を心がけて参ります。

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 平均
急性心筋梗塞全例 7 11 10 12 6 9.2
心原性ショック 2 4 6 2 1 3
DTB time(分) 85 72 63 67 64 70.2
DTB<90分達成率(%) 95 100 100 100 100 99
医療設備
  • 高度治療室 4床
  • 一般急性期病床 30床
  • 心臓血管カテーテル専用室
  • 経皮的心肺補助装置
  • 血管内超音波装置
  • 冠動脈内圧測定装置
  • 大動脈バルーンポンプ
  • 64列冠動脈CT装置

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