ご利用案内

キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。

緩和ケア(ホスピス)

診療科のご紹介

ホスピス看護
ホスピスとは、積極的治療が功を奏さなくなった悪性腫瘍(がん)などの患者様たちが、安らかで穏やかな日々を過ごせるようにとの思いをもって運営されている病棟です。神戸アドベンチスト病院ホスピスは、1992年に兵庫県下初の緩和ケア病棟として厚生労働省の認可を受けて以来、ご利用いただきました患者様やご家族の皆様に多くのことを教えていただきながら長い歴史を歩んで参りました。

ホスピス・緩和ケアについて、WHO(世界保健機関)は次ように定義し説明しています。

「緩和ケアとは、生命を脅かす病気に伴う諸問題に直面している患者とその家族の生命の質(QOL)を高める取り組みである。それは、疼痛やその他の諸問題、すなわち身体的・精神社会的・実存的問題を早期に識別して、十分な評価(アセスメント)と治療を施すことにより、苦痛を予防し軽減することを通してなされる取り組みなのである。」

私たちは、今までの伝統を大切にしつつ、真心のこもった暖かいホスピス・緩和ケアの提供を目標にして、患者様そしてご家族の皆様と共に歩んでいきたいと願っております。

担当医師 プロフィール

山形 謙二 / Kenji Yamagata(名誉院長)

医療は患者様との共同作業です。
患者様に満足し納得していただける医療を目指していきたいと願っております。

出身大学
  • 1972年(昭和47年)東京大学理学部卒業
  • 1976年(昭和51年)米国ロマリンダ大学医学部卒業
得意・専門分野
  • 内科学
  • ホスピス緩和医療学
専門医等
  • 日本内科学会認定医
  • 米国内科学専門医
  • 米国ホスピス緩和医療学専門医
  • 米国内科専門医会フェロー
著 書
  • 「人間らしく死ぬということ」(海竜社)
  • 「主よ、み国を!」(福音社)
  • 「見えないものに目を注いで」(福音社)
  • 「隠されたる神」(キリスト新聞社)
  • 「負わされた十字架」(キリスト新聞社)
  • 「いのちをみつめて」(キリスト新聞社)
  • 「愛に基づくスピリチュアルケア」(共著:聖学院大学出版会)など
受賞/業績
  • 兵庫県社会賞/兵庫県功労者証(2014)
  • 兵庫県医師会功績賞/功績会員(2015)

 

久木田 和夫 / Kazuo Kukita(副院長)

できるだけ多くの方々に喜んでいただけるような医療を目指していきたいと思います。
体調の不良、健康に関することなどお気軽にご相談下さい。

出身大学
  • 1993年(平成5年)米国ロマリンダ大学医学部卒業
得意・専門分野
  • 内科学
  • ホスピス緩和医療学
専門医等
  • 米国内科学専門医
  • 米国内科専門医会フェロー
  • 日本内科学会認定医
  • 日本人間ドック学会 人間ドック健診専門医
  • 日本プライマリ・ケア連合学会認定医
  • 兵庫医科大学臨床教育准教授
  • インフェクションコントロールドクター(ICD)

取り扱っている主な疾患・治療

対象となる患者様

ホスピスは、主として苦痛の緩和を必要とする患者様たちが対象となります。私たちのホスピスでは、がんの治癒を目標とした積極的治療(手術・放射線治療・化学療法)は行いませんが、「治せるところは治す(Correct the correctable.)」をモットーに、全身状態を出来るだけ良い状態を保つことができるような治療を心がけております。

私たちのホスピスの特徴
⑴ 全人的ケアとチーム医療


ホスピスは、がんなど生命を脅かす病気に直面している患者様に対して、全人的視点から、単なる身体的な癒しだけでなく、心や魂の痛みに触れる全人的癒し、すなわち人間存在の全ての領域における苦痛を和らげることを目標としております。

そのような全人的ケアを達成するためには、多職種の専門家の連携によるチーム医療が必要になります。ホスピスでは、医師、看護師、チャプレン(牧師)、メディカル・ソーシャルワーカー(MSW)、理学療法士、薬剤師、栄養士、ボランティアなどが、合同回診やカンファレンスなどを通して、チームとしての医療を心がけております。

特にがんに伴う身体的苦痛(疼痛など)に対しては積極的な緩和ケアを行っています。またリハビリテーションは、ご希望に応じて積極的に行い、可能な限り身体的機能を維持できるように心がけております

⑵ スピリチュアルケア

私たちは、ホスピスという環境においてこそ、スピリチュアルケアが重要であると考えております。患者様にとって一番大切なものを尊重しながら「その人がその人らしく生きること」を目標に、どんなに厳しい状況にあっても、患者様たちが最期まで生きる希望と意味を持ち続けることができるようなケアをめざしております。

生命が限られた中にあっても「最善を望みつつ最悪に備える (Hope for the Best, and Prepare for the Worst.)」というケアを目標としております。スピリチュアルケアの一環として、チャプレンを中心として、ご希望の患者様に対し、「ディグニティ・セラピー」(自分の生涯を振り返るライフレビューをしながら手紙を遺すこと)を実践しております。

⑶ ご家族との協働

私たちは、ご家族をホスピスにおけるチーム医療の重要なメンバーとして考えており、ご家族の皆様と力を合わせて患者様のケアにあたりたいと願っております。さらにご家族が患者様と穏やかな時間を過ごせるように出来るだけのご支援をしたいと願っており、ご家族が料理できるキッチンや、宿泊用の家族室を用意しております。

ご遺族の方々へのケアとして、開設以来、年二回のメモリアル・サービスを開催しております。共に食事をしながら故人を偲ぶ集まりで、ご遺族の皆様同士の良き交流の場ともなっています。

⑷ 医療介護施設との連携

2020年12月に開設された「シャローム神戸有野台」(医療介護施設)は、医療や介護が必要な方々のための施設です。この施設は、ホスピスと緊密な連携をとりながら、ホスピスから退院可能でかつ在宅療養が困難な患者様たちを受け入れております。病状が悪化して入院が必要になれば、いつでもホスピスで受け入れる体制をとっております。

 

診療実績

ホスピス病棟20床

2018年 2019年 2020年
入院患者総数 159 188 167
平均在院日数 38 32 33

 

お知らせ

ホスピス(入院、外来通院)をご利用頂くにあたって

事前にホスピス医とのホスピス初診外来(面談)を受けて頂く必要があります。医療機関で連携して予約をお取りしますので、まずは主治医にご相談ください。

ご利用条件
  1. がんそのものの治療が困難となり、がんに伴う苦痛の緩和が必要とされていること
  2. ご本人が治療困難であることを理解し、ホスピスへの入院を望んでいること(ご家族が本人の希望に同意していること)
  3. 主治医からの紹介状があること
  4. ホスピス初診外来(面談)を受診していただくこと
ホスピス初診外来(面談:完全予約制)
曜 日 時 間 担当医師
昼 12:00~14:00 山形
昼 14:00~15:30 久木田
昼 12:00~14:00 山形
受診時にお持ち頂くもの
  1. 主治医の紹介状
  2. CT・MRIなど画像類(DVD-Rなど)
  3. ホスピス初診外来(面談)予約通知書
  4. 健康保険証(※初診外来の費用は、保険診療に該当する場合としない場合があります。)
受診の流れ
  • 予約の15分前までに来院し、受付にお名前を申し出てください。緩和ケア認定看護師がご案内致します。
  • 面談で入院が必要と判断された場合には待機リストに登録(=入院予約)します。受入れの準備が整い次第、お知らせし、その翌日のご入院となります。面談をした医師が入院時の主治医となります。
  • すぐに入院の必要がないと判断された場合、面談時に今後の流れをご相談させて頂きます。通院希望の方には次回の外来予約をお取りします。

入院費用について
医療費について

入院費は定額制となっておりますが、健康保険(※)、福祉医療などが適応されますので、限度額を超えることはありません。

(※)健康保険は限度額適用認定証の交付が必要です。

室料について(全室トイレ付き個室です)
部屋の種類 室料(1日) 室内備品など
【特別個室】

1室 10,000円

(税込11,000円)

  • 冷蔵庫
  • 応接セット
  • テレビ
  • 整理タンス
  • DVD
  • デスク
【有料個室】

9室 5,600円

(税込6,160円)

  • 冷蔵庫
  • 整理棚
  • カード式テレビ
【一般個室】 10室 無 料
  • カード式テレビ

※一般個室の場合、冷蔵庫は1日300円(税込330円)でレンタル可(病室に設置します)、もしくはキッチンの共同冷蔵庫をご利用頂けます。

その他の入院に関する費用・手続きについてはこちらへ


入院生活について ご家族様へ
外出について

ご家族様との外出は可能です。主治医の許可が必要となりますので、予定が決まり次第お申し出下さい。

外泊について

外泊は可能です。主治医の許可によりお薬などの事前準備がありますので、外泊予定が決まり次第、前日までにお申し出下さい。

退院について

症状が安定した場合、退院も可能です。退院された後で必要に応じて再度入院することもできます。退院を希望される方は、なるべく早い段階でお申し出下さい。地域の医療従事者・介護従事者と連携しながら、退院のタイミングを一緒に考えさせていただきます。

面会について

ホスピス病棟では、面会時間の制限はありません。24時間いつでも面会は可能です。事情により面会をお断りされたい患者様はご相談下さい。

付添について

全てのお部屋にソファーベッドが設置されており、ご家族様はいつでも患者様のお部屋にお泊りいただけます。タオルケットなどを持ち込んでいただいてもかまいません。

  • 寝具などを当院からお貸しする場合は洗濯代などの実費をいただきます。
  • 病棟内に2名まで宿泊可能な「家族室」が2室ございます。

※現在、コロナ感染予防対策のため、面会制限があります。詳細はお問合せください。


ホスピス緩和ケア相談窓口のご案内

「ホスピス緩和医療のことがよくわからない」「ホスピスへの入院を迷っている」私たちは、このような言葉を患者様ご家族からお聞きする機会が多くあります。このような皆様に、当院ではホスピス相談窓口を開設しております。見学や個別面談のご希望に完全予約制で緩和ケア認定看護師が応じております。病棟見学・相談をご希望の方、先ずはお電話でその内容をお伝えください。

※ホスピス病棟入院患者への配慮のため、予約なしでの見学はご遠慮いただいております。

ご利用方法

相談電話受付時間:月曜日~木曜日 10:00~16:30

電話:078-981-0161(代)

「ホスピスの相談です」とお伝え頂ければ、緩和ケア認定看護師へ電話をおつなぎいたします。

緩和ケア認定看護師とは

  • 6か月以上の専門講習を受けたのち、公益社団法人日本看護協会が行う認定看護師認定審査に合格し、緩和ケアの看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践のできる者をいいます。
  • 疼痛、呼吸困難、全身倦怠感、浮腫などの苦痛症状の緩和および患者・家族への喪失と悲嘆のケアを専門にしている看護スペシャリストです。

(公益社団法人日本看護協会ホームページより引用)

当院では、より高い看護技術による緩和ケアをめざし、2名の緩和ケア認定看護師が在籍しております。


Q&A
「緩和ケア初診外来(ホスピス面談)には、本人が行かないといけませんか?」

ご家族のみの受診も可能です。但し、面談料に関しましては、在宅(入院中でない)の場合、ご本人が受診されますと保険扱いとなりますが、ご家族が代理受診されますと、自費扱いとなりますことをご了承ください。

「認知症があっても入院できますか?」

他の患者様に影響がなければ問題ありません。但し、大声を出したり、他の患者様の病室に入室してしまうなど、静かな療養を妨げる恐れがある間は、申し訳ございませんが入院は困難です。そのような心配が無用になりましたら、改めてご相談ください。

「入院費用は高いのですか?」

限度額適用認定証、高額療養費制度、福祉医療などが適用できます。限度額分を負担することになりますので、一般病棟でも支払額は同じです。その他、食事代と実費(紙オムツ代や有料室の場合はその差額室料)は別途必要になります。