受診案内

キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。

診療科のご紹介

ごあいさつ

「もの忘れ外来」を担当させていただきます藤堂と申します。

もの忘れは認知症の中核になる症状で、ご本人の訴えやご家族からの要望で受診されます。日本では、1973年の有吉佐和子原作・森繁久弥主演の映画「恍惚の人」と1985年の十朱幸代主演の映画「花いちもんめ」が話題となり、センセーショナルに認知症(当時はまだ「痴呆」といっていました)の問題が提起されました。

それから30有余年、日本と同様に高齢化がすすむヨーロッパをモデルとして、介護保険制度が導入され、介護施設や介護サービスなどの社会資源も急速に整備されて取り巻く社会環境が整ってきており、隔世の感があります。2004年に提唱された「認知症」の用語もすっかり定着しました。

認知症は基本的に進行性の経過を辿りますが、ご本人には薬を使い進行を緩やかにする提案をしたり、ご家族には療養環境の次のステップ(今後症状が進行した場合、どなたがどこで看るか)を見据えて準備いただくようお話することを心掛けています。

もちろん軽快する認知症状もあり、診断が大切なことは言うまでもありません。SPECT(脳血流シンチ)、MIBG心筋シンチ、DaTSCAN等の核医学検査を用いることで診断の補助ができます。必要に応じて他医療機関で検査を受けて頂くことも可能です。

また患者様の病状によっては当院での対応が難しい場合もございます。その際には専門医療機関を紹介させて頂いております。

認知症(やてんかん)では運転免許の問題があり、厳しい対応を迫られることもありますが、出来るだけご本人とご家族の話に耳を傾けたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

受診方法
担当医 診療日
藤堂 紘行 毎週 水曜 午後

もの忘れ外来を受診ご希望の方は、お電話(078-981-0161)または総合受付にて予約をお取りください。

もの忘れ外来の診療日時にご都合のつかない場合はご相談ください。

外来診療日は変更になる場合があります。担当医スケジュールで最新情報をご確認ください。

担当医師 プロフィール

藤堂 紘行 / Hiroyuki Todo (非常勤)

内科のうち、脳、神経、筋肉の病気を専門にしています。可能な限り最適な診断・治療ができるよう努力して参ります。

出身大学
  • 神戸大学卒業
得意・専門分野
  • 神経内科
  • もの忘れ診療
  • パーキンソン病診療
専門医等
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本神経学会認定 神経内科専門医
  • 日本認知症学会認定 認知症専門医・指導医

お知らせ

認知症診断助成制度

神戸市が実施する「認知症の人にやさしいまち 神戸モデル」の「診断助成制度」により、65歳以上の神戸市民の方は自己負担なしで認知症診断を受けることが可能です。

認知症診断には『第1段階:認知機能検診』『第2段階:認知機能精密検査』があり、いずれの検査も当院で実施しております。第1段階、第2段階ともに予約が必要となりますのでご了承ください。

第1段階:認知機能検診

自己負担なしで検査を受けて頂くためには受診券が必要です。事前に神戸市に申請して頂き、受診券がお手元に届きましたら、当院の『総合内科』火曜日の久木田医師外来をご予約ください。

 

第2段階:認知機能精密検査

第1段階の認知機能検診で「認知症の疑いあり」とされた方が対象となります。いったん医療機関窓口で自己負担額をお支払い頂き、後日神戸市から負担額の補助を受けることが可能です。
他院で第1段階の認知機能検診を受けられた方は、紹介状をお持ちの上、当院の『もの忘れ外来』をご予約ください。

認知症と診断された場合は、神戸市による認知症事故救済制度を利用することも可能です。

制度の詳細や最新情報は神戸市のサイトをご確認ください。