キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。
【担当医】 森 経春
【関連機関】
睡眠時無呼吸症候群は、いびきで象徴されるように夜間、気道が閉塞することで生じる呼吸障害です。夜間、10秒以上、重症例では2分近く呼吸停止状態が数百回もあり、夜間窒息と格闘しているわけですから疲れもとれるわけがありません。
日中の強烈な眠気を引き起こし、活動性の低下や交通事故に密接に関連し社会問題ともなっています。また、繰り返される低酸素状態は、心血管系にダメージを与えます。高血圧や心不全との関連は明らかで睡眠時無呼吸の治療だけで血圧の改善、心機能が回復する例も多数知られています。日中の眠気や活動性の低下は、肥満を増強し、メタボリック症候群から心筋梗塞や脳卒中とも関連しています。
人生の3分の1を占める睡眠時の健康。ひいては日中の生活の質とも関連しているので心臓病の治療や予防にも非常に重要と言えます。
睡眠中の症状 |
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日中の症状 |
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患者様負担金額 | 費用内訳 | |
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3割負担 | 合計約40,000円 |
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1割負担 | 合計約25,000円 |
※通常の宿泊施設と異なり、病院での入院日数は厚労省の規定により午前0時の時点で1日分の入院費用の算定となりますので、入院料、差額室料共に2日分の算定となります。
※上記は概算になりますので、患者様の状態によっては金額が変更になる場合がございます。費用に関してご不明な点がございましたら1階入院受付までお問い合わせください。
AHIが40/時間を超える場合は、CPAP(シーパップ)療法が非常に有効です。自分の呼吸にあわせて自動的に機械がやさしく空気を吹き込んでくれ、舌根部の巻き込みによる閉塞を防止してくれます。これを使用した方は「日中が非常に爽快になった」と喜ばれています。
専門業者がご自宅にお邪魔して、機器の配達と設置を行います。また、マスクの調整なども適宜対応いたします。
このCPAP療法は健康保険の適用となります。そのため月に1回、定期受診が必要です。
その月中であればいつ受診されても構いません。
※担当医師スケジュールをご確認の上、ご来院ください。
来院時、通常CPAP本体をご持参いただく必要はございません。
「機械からの風圧が強い」など違和感がある場合にはご持参ください。
入院や出張・長期旅行などのため、受診できない場合は早めに連絡をお願いします。
CPAP療法が継続困難な場合、必ず主治医へ相談してください。機械を返却しただけでは中止にはなりません。
この治療は、機器を管理している業者の方と協力して行っています。
業者の方に手入れの方法など気軽にご相談ください。また、機械の管理上、業者の方から連絡がある場合があります