受診案内

キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。

診療科のご紹介

睡眠時無呼吸症候群は、いびきで象徴されるように、夜間の睡眠中に気道が閉塞することで生じる呼吸障害です。10秒以上、重症例では2分近い呼吸停止状態が数百回もあり、夜間窒息と格闘しているわけですから、疲れも取れなくなってしまいます。

また、日中の強烈な眠気を引き起こす原因となるため、活動性の低下や交通事故に密接に関連し、社会問題ともなっています。また繰り返される低酸素状態は、心血管系にダメージを与えます。高血圧や心不全との関連は明らかで、睡眠時無呼吸の治療だけで、血圧の改善や心機能が回復する例も多く知られています。日中の眠気や活動性の低下は肥満を増強し、メタボリック症候群・心筋梗塞・脳卒中とも関連しています。

人生の3分の1を占める睡眠時の健康――これは日中の生活の質とも関連しているので、心臓病の治療や予防にも非常に重要といえます。

睡眠時無呼吸の診察をご希望の方は、循環器内科 森経春医師の外来をご予約ください。

担当医師 プロフィール

森 経春 / Tsuneharu Mori

狭心症・心筋梗塞・心不全の救急対応およびカテーテル治療を得意としています。また不整脈・ペースメーカ治療・睡眠時無呼吸症候群なども担当しています。 わかりやすい説明を心がけ、患者さんがご自身にとって最善の選択をできるようお手伝いします。お気軽にご相談ください。

役職
  • 院長
  • 循環器内科部長
出身大学
  • 1985年 広島大学卒業
得意・専門分野
  • 循環器
  • 冠動脈治療
  • 不整脈
  • 下肢血管治療
  • 睡眠時無呼吸症候群
専門医等
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
  • 日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)名誉専門医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本心臓リハビリテーション学会認定 心臓リハビリテーション指導士
  • 兵庫医科大学臨床教育教授

 

主な疾患と治療

無呼吸の定義
無呼吸とは…

呼吸に伴う気流が、鼻腔および口のレベルで10秒以上停止した状態を指します。

 

低呼吸とは…

有害な程度に呼吸が弱くなった状態です。「3%より大きい酸素飽和度の低下」または「覚醒を伴う10秒以上の呼吸減弱」を指します。

 

睡眠時無呼吸を疑う症状

睡眠中の症状
  • いびき
  • 無呼吸
  • 異常な体動
  • 頻回の覚醒
  • 夜間頻尿
  • 夜尿症

 

日中の症状
  • 過眠傾向
  • 居眠り
  • 起床時の頭痛
  • 記憶力、集中力の低下
  • 性欲の減退
  • 性格の変化
  • 労作時息切れ
睡眠時無呼吸の検査

無呼吸と低呼吸の回数を合わせ、睡眠時間で割ったものをAHIと呼びます。このAHIの値を測定して、治療の必要性を調べます。

 

簡易検査
  • 終夜ポリソムノグラフィー(PSG)実施前の簡易検査として行います。
  • 1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数からAHIを測定する検査です。
  • 病院から携帯型の検査機器を貸し出します。ご自宅で一晩装着して頂くだけで検査が可能で、入院の必要はありません。
終夜ポリソムノグラフィー(PSG)検査

  • 簡易検査でAHIが40未満の場合、または最初から精密検査を希望される場合に行います。
  • 土~日の1泊入院での検査です。夕方17:00に入院し、翌朝11:00退院となります。
  • 測定する項目は脳波・筋電図・眼球運動図・睡眠中の呼吸の状態をみるための鼻の気流とお腹と胸の動き・血液中の酸素の濃度などで、これらを同時に記録します。
  • この検査で眠りの深さや時間、睡眠障害の有無、無呼吸や低呼吸の有無と重症度、脈拍の変動、睡眠中の体位との関係などを解析・診断します。
  • 体にセンサーを取り付けますが、痛みを伴う検査ではありませんのでご安心ください。
  • 検査の結果は、2週間後の外来診療にてお知らせします。
終夜ポリソムノグラフィー(PSG)の検査費用
患者様負担金額 費用内訳
3割負担 合計約50,000円
  • 検査料
  • 1泊2日の入院料(食事込)
  • 個室差額料金2日分16,000円(税込17,600円)
1割負担 合計約30,000円

※通常の宿泊施設と異なり、病院での入院日数は厚労省の規定により午前0時の時点で1日分の入院費用の算定となりますので、入院料、差額室料共に2日分の算定となります。
※上記は概算となります。患者様の状態によっては金額が変更になる場合がございます。費用に関してご不明な点がございましたら1階入院受付までお問い合わせください。

睡眠時無呼吸の治療 CPAP療法

AHIが40/時間を超える場合は、CPAP(シーパップ)療法が非常に有効です。自分の呼吸にあわせて自動的に機械がやさしく空気を吹き込んでくれ、舌根部の巻き込みによる閉塞を防止してくれます。

①機器の設置

専門業者がご自宅にお伺いして、機器の配達と設置を行います。また、マスクの調整なども適宜対応いたします。

②定期受診

CPAP療法は健康保険の適用となります。そのため月に1回、定期受診が必要です。その月中であればいつ受診されても構いません。

受診の際、通常CPAP機器本体をお持ちいただく必要はございませんが、「機械からの風圧が強い」などの違和感がある場合にはお持ちください。

入院や出張・長期旅行などのため、受診できない場合は早めに主治医にご相談ください。

③機器の管理

この治療は、機器を管理している業者の方と協力して行っています。
機器の手入れの方法など、お気軽に業者の方へご相談ください。また機械の管理上、業者の方から患者様へ連絡が入る場合があります。

※CPAP療法が継続困難な場合、必ず主治医へ相談してください。機械を返却しただけでは中止にはなりません。

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