受診案内
キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。
糖尿病外来
診療科のご紹介
糖尿病の患者様を対象とする、糖尿病専門医による外来です。
糖尿病の診療では、総合内科医、看護師、臨床検査技師、
また当院では糖尿病講座を月1回開催しております。
診療時間・受診方法
対象となる方
「糖尿病と診断されている方」のほか、「健康診断で指摘を受けた方」なども受診可能です。「糖尿病外来」の診療日にご都合のつかない場合は、一般の「総合内科」でご相談ください。
診療時間
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 | 光井悠人(第1週)
今田(第4週) |
– | – | – | – | – |
午後 | ★光井悠人(第1週) | – | – | – | – | – |
休診日…金曜午後・土曜・祝日・第3日曜・年末年始(12月31日~1月3日)
■…初診再診(予約なし) 無印…初診再診(予約あり) ★…初診再診(予約のみ)
休診・代診のお知らせはありません
担当医師 プロフィール
今田 / Imada (非常勤)
生活習慣病は薬剤投与だけでなく、食事や運動などライフスタイルの変更も重要な治療法です。患者さんのニーズに合わせた治療法を一緒に探していきたいと考えています。
出身大学 |
|
---|---|
得意・専門分野 |
|
専門医等 |
|
光井 悠人 / Yuto Mitsui(非常勤)
糖尿病をはじめとする生活習慣病で困っている患者様おひとりおひとりに合った医療を提案・提供したいと考えております。
出身大学 |
|
---|---|
得意・専門分野 |
|
専門医等 |
|
主な疾患と治療
糖尿病とは
糖尿病とは、体が食物をエネルギーに変換する過程に問題が生じ、血糖値が高い状態が続く慢性的な病気です。
食べた物が体内で分解されると、ブドウ糖として血液中に放出されて血糖値が上昇します。
血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンの働きで、血液中のブドウ糖が細胞内に取り込まれてエネルギーとなり、血糖値は下がります。
糖尿病があると「インスリンを十分に作ることができない」か「インスリンをうまく使うことができない」状況になります。すると「インスリンが足りない」か「細胞がインスリンに反応しない」ために、血糖値が高いままになってしまいます。
そして血糖値が高い状態が長期間続いていると、心臓病・腎臓病・失明といった重大な合併症を引き起こすのです。
糖尿病を完全に治すことはできませんが、体重のコントロールや健康的な食事、活動的なライフスタイルを保つことで大きく改善することができます。当院では、菜食(ベジタリアン食)・禁酒・禁煙・適度な運動を取り入れたアドベンチスト型ライフスタイルを推奨しています。管理栄養士による栄養指導を受講できる糖尿病講座も用意しており、皆様の健康的なライフスタイルを応援しています。
必要なお薬を使い、正しい知識を持って健康的でバランスの良い生活を送り、定期的に病院に受診していただくことで、糖尿病の影響を最小限にすることができます。また、糖尿病の合併症を早期に発見し対応するために、総合的な体調管理も行います。
糖尿病の種類
糖尿病には大きく分けて3種類あります。1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病の3つです。
1型糖尿病
1型糖尿病は、何らかの理由で体の免疫が自分自身の膵臓を攻撃してインスリンを作れなくしてしまう、自己免疫疾患と考えられています。日本の糖尿病の5~10%を占めており、予防法はよくわかっていません。子供や若年者に多く、急速に出現することがあります。インスリンを作ることができなくなりますので、1型糖尿病の場合は生きるためにインスリン注射が必要です。
2型糖尿病
日本の糖尿病の90%以上を占めます。通常何の症状もなく始まりますので、血液検査をする必要があります。特に体重が標準体重を超えている場合、運動を週3回未満しかしていない場合、家族に糖尿病の方がおられる場合、妊娠糖尿病と診断されたことがある場合は要注意です。脂肪肝と言われた方、45歳以上の方は特に検査を受けましょう。健康的なライフスタイル(減量、食事療法、運動療法)は、2型糖尿病を予防できるほか、2型糖尿病になったあとも合併症の予防に大きく役立ちます。高血圧や脂質異常などと一緒に起こることも多く、総合的なフォローが必要です。
妊娠糖尿病
糖尿病にかかったことのない妊娠中の女性に起こるもので、胎児に様々な影響が起こることが知られています。出産後に正常化することが多いですが、しばらくして2型糖尿病になる確率が高いと言われています。また、赤ちゃんもその後肥満になりやすかったり、大きくなって2型糖尿病になる確率が高くなりますので、厳格な血糖コントロールが必要です。
神戸糖尿病地域連携パス(Kobe DM net)
神戸市では2013年4月より「より多くの糖尿病患者さんに元気で長生きしていただくこと」をスローガンに、神戸糖尿病地域連携パス(Kobe DM net)という取り組みが行われています。
2021年3月現在、神戸市内の27病院がパスを受け入れる基幹病院となっており、当院もそのひとつです。
糖尿病は、合併症による生活の質(QOL)の低下を招き、生命予後にも影響しますが、受診率・継続治療率が低いことが問題となっています。糖尿病の脅威に対して、神戸市の病院・診療所が一丸となって対応する取り組みです。
「はじめて糖尿病と診断された方」 や「治療を続けていても血糖コントロールが改善されない方」などを診療所から基幹病院に紹介して頂き、医師同士が情報交換し相談しながら「糖尿病患者さんが元気で長生きできる方法」を模索します。反対に「基幹病院に通院中の糖代謝の比較的安定した方」を診療所に逆紹介して連携を行うこともあります。
診療所と基幹病院の連携により「神戸の糖尿病患者さんを脱落なく、標準化された診療の質で継続的に診療する」ことを目指しています。
実際の運用方法については、医療関係者向けページに掲載しています。