受診案内

キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。

診療科のご紹介

 

呼吸器疾患には、喫煙に起因する疾患(慢性閉塞性肺疾患・肺がん)、生活・労働環境に起因する疾患(気管支喘息・じん肺)、感染症(肺炎・肺非結核性抗酸菌症・肺結核)、高齢者に多い疾患(肺炎・肺癌・間質性肺炎)などがあり、それぞれ必要な対応が異なります。

呼吸器疾患には慢性疾患が多く、症状が進行すると治療が難しくなるため、早期診断が特に重要となります。そのため、検診等で胸部異常陰影を指摘された場合や、咳や息切れが続く場合は早めに医療機関を受診することが必要です。

当科では正確に診断をつけるため、各種血液検査・胸部X線及び胸部CT・喀痰検査・肺機能検査などを必要に応じて行います。気管支内視鏡検査など、より詳しい検査が必要な場合は近隣の他施設にご紹介させて頂きます。

少しでも咳・息切れなどの症状がある方はお気軽に呼吸器内科を受診してください。

担当医 川端宏樹

診療時間・受診方法

呼吸器内科の診療は予約制です。電話・窓口で予約をお取りください。
予約のない方も受付可能ですが、待ち時間が長くなる可能性がございます。

発熱などの風邪症状を伴う方は、受診の手順が異なりますのでこちらをご覧ください。

診療時間
午前 川端宏樹
午後

休診日…金曜午後・土曜・祝日・第3日曜・年末年始(12月31日~1月3日)
■…初診再診(予約なし) 無印…初診再診(予約あり) ★…初診再診(予約のみ) 

休診・代診のお知らせはありません

担当医師 プロフィール

川端 宏樹 / Hiroki Kawabata(非常勤)

週に1回、呼吸器内科の外来診療を担当しております。長引く咳や呼吸困難などあれば、お気軽に受診ください。

出身大学
  • 2007年 大阪医科大学卒業
得意・専門分野
  • 呼吸器内科全般
専門医等
  • 日本内科学会認定 内科医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会認定 呼吸器専門医・指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会認定 気管支鏡専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
  • 日本結核 非結核性抗酸菌症学会認定 結核・抗酸菌症認定医
  • 日本医師会認定 産業医

取り扱っている主な疾患・治療

肺炎

肺炎の原因は様々ですが、重症度に応じて抗菌薬を使用した外来治療あるいは入院で治療を行います。高齢者では嚥下機能が低下しているため誤嚥性肺炎の割合が多く、一度誤嚥性肺炎に罹患した方では、肺炎による入退院を繰り返し、最終的に排痰困難等でお亡くなりになる方も多いです。最近では一部の肺炎や呼吸器感染症はワクチンで予防することも可能となっていますので、ご興味のある方は当科にご相談ください。

慢性閉塞性肺疾患

いわゆるタバコ病で、肺炎と同様に死亡率の高い疾患です。初期は無症状か咳、痰などがみられるのみですが、進行すると徐々に息切れが出て、最終的には呼吸不全に至ります。吸入薬等で治療を行うことで呼吸機能の悪化や増悪のリスクを減らすことが可能です。近年では3種類の吸入薬の合剤であるトリプル製剤が開発され、高い効果が得られるようになっていますが、根本的には禁煙が望ましいです。

気管支喘息

気管支喘息は発作性の咳や呼吸困難で特徴づけられる疾患です。原因となる抗原(アレルゲン)を特定できれば劇的に改善することもありますが、原因がはっきりしないことも多く、大部分の喘息患者では吸入薬等による継続治療が必要となります。頻繁に症状が悪化したり、治療が困難なケースでも、生物学的製剤を併用することで症状を安定させることが可能となっています。

間質性肺炎

間質性肺炎には、特発性(原因不明)・膠原病肺・過敏性肺炎・薬剤性肺障害など、様々な疾患が含まれます。治療を行うためには正確な診断が欠かせないため、血液検査や画像検査などを入念に行います。特発性間質性肺炎は国の特定疾患となっており、重症例や治療費が高額となる場合は公費による治療が可能です。

肺結核

近年本邦では結核の発症患者数はやや減少傾向となっていますが、高齢者や免疫不全者を中心にまだまだ新規発症例が報告されています。内服薬での治療によりほとんどの方が治癒しますが、喀痰中に結核菌が認められている方については、他の人に空気を介して感染する可能性があるため、法令に則り専門施設に紹介しています。

肺非結核性抗酸菌症

中年以降の女性を中心に近年増加傾向の肺疾患です。抗酸菌という、結核菌と同じグループに属する病原体が肺に感染することで発症しますが、結核のように人に遷したりすることはありません。陰影が広範囲に及ぶ場合や症状が強い患者さんでは内服薬等による治療を行います。

肺がん

肺がんは、検診等での胸部異常陰影で見つかる場合と、咳や息切れなどの呼吸器症状で医療機関を受診して見つかる場合とがあります。呼吸器症状で肺がんが見つかった場合は、一般に病状が進行していることが多いです。肺がんの治療は大きく分けて、手術・放射線治療・化学療法の3種類があり、進行度や肺がんのタイプにより治療法が決定されます。診断には気管支鏡検査などの専門的な検査が必要となるため、当院では肺がんが疑われる患者さんは他院に紹介しております。高齢などで積極的な治療を希望されない患者さんでは、確定診断をつけずに当院でそのまま経過観察や対症療法を行うこともあります。

じん肺

粉じんを長期間吸入することで発症する職業性の肺疾患です。近年では職場環境の改善により減少してきていますが、石綿が原因の場合は曝露(原因物質に直接さらされること)から数十年後に悪性胸膜中皮腫や肺がんなどを合併することもあるため、まだまだ注意が必要な疾患です。

慢性呼吸不全

呼吸器疾患が進行すると、酸素の取り込みがうまくできなくなり慢性呼吸不全に至ります。呼吸不全の患者さんでは、酸素を吸入する在宅酸素療法や在宅補助換気療法により呼吸器症状やADL(日常生活動作)を改善できることがあります。