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腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁とは?
重い荷物を持った時、咳やクシャミをした時など、おなかに力がかかった時に尿が漏れる。この状態を腹圧性尿失禁と言います。
発症要因
尿失禁患者は500万人を超え、年々増加しています。40歳以上の女性の4人に1人が尿失禁を経験していると言われています。
尿失禁は腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁・溢流性尿失禁などに分類され、その中で腹圧性尿失禁が70~80%を占めています。
女性の尿道は4cm前後と短いため、男性に比べて尿失禁が起こりやすいと言われます。
通常は、お腹に力を入れた時に骨盤の靭帯や筋肉が自動的に収縮して尿道を締め付けて尿が漏れないようになっています。
ところが、分娩による骨盤の靭帯や筋肉への影響、加齢などにより骨盤の靭帯や筋肉が衰えてくると十分に尿道を締め付けることができず、尿失禁を来たすようになります。
治療
保存的治療法
軽症であれば、漢方薬などの内服治療、骨盤底筋体操といった治療があります。
根治療法
重症の尿失禁や、根本的に症状を解消したい場合は、手術の適応となります。
外科的治療としてTVT手術があります。ポリプロピレン製テープで尿道を支えることで腹圧がかかった時に尿道を閉鎖させ、尿漏れを防ぐことができます。当院では現在TVT手術を行っておりません。TVT手術をご希望の方には、手術を実施している病院へ紹介させて頂きます。