セブンスデー･アドベンチスト教団における東洋初の医療伝道機関として、神戸市中山手通にてS・A・ロックウッド医師が診療を開始しました。翌年、加納町二丁目四番地に「神戸衛生院」を併設。その後、布引２丁目に移ってからは「相愛会診療所」と改名。しかし、1945年(昭和20年)の神戸空襲により、戦前の医療伝道活動は一時の休止を余儀なくされます。

22年の空白の後、教団は東京衛生病院からE・H・クリック医師を派遣し、葺合区(現中央区)神若通りに診療所を開設。再び神戸の地に医療伝道の火が灯されました。

第１次オイルショックで世の中が大いに揺れていた時代、北区有野台の5,000坪の敷地にC・D・ジョンソン初代院長を軸とした医師4名、職員31名の神戸アドベンチスト病院がスタートしました。

健康教育施設として新設しました。１階に菜食レストラン『シャローム』、ギフトショップ、図書室、サークル活動のための和室が造られ、２階には、100人収容できる多目的ホールと運動指導士のいるトレーニングルームが設置されました。現在は、１階の一部が改装され介護支援事業部の事務所となっています。

兵庫県は、全国に先駆けて地域医療計画に基づく病床規制を実施したため、増床申請は困難を極めましたが、関係官庁と37回にも及ぶ折衝の結果、遂に増床が許可されました。

病床を67床から116床に増床するために南側へ大幅に増築し、約1.5倍の延床面積となりました。外来診察室・検査室・待合室・病室・一般管理諸室が大きく変貌しました。

第２次増改築工事完成

外来診察室・検査室・待合室・厨房・食堂・緩和ケア病棟・一般管理諸室変更のため、西側と北側に増築して6315平方メートルの延床面積となりました。

兵庫県で最初、そして全国で11番目の厚生省認可施設となりました。

地震により病院の建物は3つに裂かれてしまいましたが、1日も休むことなく病院は運営されました。
病院本体の大幅な増改築により、延べ床面積は9235平方メートルとなり、30年の歴史を経て創立時の約3倍ほどの建築物となりました。また同時に寄宿舎及びエネルギー棟『エストレーラ神戸』も増設されました。

同年施行された介護保険に合わせて、近隣に暮らすお年寄りやその他介護の必要な方々のために、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリテーション・訪問介護・居宅介護支援を始めました。
サービス開始と同時に、訪問介護は『訪問介護三育センター』、居宅介護支援は『介護支援三育センター』として事業所登録を行いました。

また前年の10月には、ホームヘルパー2級養成講座も開講しています。(全8回を開講して終了いたしました)

医療の質と安全の向上を目的として、一定の基準に基づき、中立の立場から行われる第三者評価です。当院は現在まで、5年ごとに認定更新を受けております。認定に関する情報はこちらをご覧ください。

産婦人科が新体制にて診療を開始

故辺見譲治名誉院長の遺志を受け継ぎつつ、新たに産婦人科専門医を迎え、新しい息吹が吹き込まれました。また、同時期に不妊センター(現在の生殖医療科)を開設、北神地区では初めて本格的な不妊治療が始められました。

2000年に開始した訪問看護・訪問リハビリのサービスを更に充実させ、より多くの利用者の方を受け入れられるよう「神戸アドベンチスト病院訪問看護ステーション」として事業所登録を行いました。

60歳以上の方を対象に、健康でいきいきした生活をより長く保つための知識と実践方法を学ぶ「健康寿命アカデミー」を開校し、第1期生の入会式を行いました。

がん・難病などでケアが必要な方を受け入れるため、医療のバックアップ体制を整えた施設として、病院の隣接地に開設されました。