受診案内
キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。
狭心症・心筋梗塞
胸が締め付けられるのは危険なサインです
- 心筋梗塞は、生命の危険をともなうことがあります。
- 心筋梗塞は急性の冠動脈閉塞のため心筋が時々刻々と死んでいく病気です。以前は死亡率が30%を超えていましたがカテーテル治療が発達し、入院後の死亡率は最近7%程度になりました。一方、病院に到着する前の死亡率は依然高く14%以上といわれています。 *
- 心筋梗塞の原因は冠動脈内に蓄積するプラーク(下図)です。活動性の高いものは急に破裂して短時間で冠動脈を閉塞させます。破裂によって漏出した成分が強い冠動脈れん縮と急速な血栓を誘発するからです。一方、狭心症は冠動脈の緩徐に形成された狭窄で生じ、症状もより軽いのですが心筋梗塞の前病変としても軽視できません。また、心不全、重症不整脈の真犯人である場合も多々あります。
- 冠動脈造影とカテーテル治療が心筋梗塞から命を救う第一線の診療となってきました。
(*ICUとCCU 2005.SOS-KANTO.CireJ 2005,69:11157)
意外な症状に注意!
心筋梗塞で手遅れにならないために。
多彩な症状があり、一旦痛みが軽減する場合や、胃の痛みを間違えやすいこともあり、注意が必要です。
典型的な症状
- 胸がしめつけられる
- 2~3分以上続く、どんどん強くなる
- 一時的に症状が軽減することがある
- 手のひらより広い範囲
- 歩行や坂道で起きる
- 狭心症ではニトログリセリンが著効(心筋梗塞では無効)
さらに危険な症状
- 冷や汗をともなう
- 気を失う
- 意識が遠のく
- 生あくび、吐き気
意外な症状
- 胃の痛み、胸やけ
- 左肩、左腕の重さ
- あごがしまってくる
- 無痛性心筋梗塞(特に糖尿病の方)
どんな人がなりやすいのか。
- 45歳以上の男性(閉経後の女性も意外と多い)
- 糖尿病
- LDLコレステロール140以上
- 喫煙
- 肥満
- 高血圧
- 家族歴(血縁者に心筋梗塞の人がいる)