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不整脈

不整脈(カテーテルアブレーション治療)

不整脈は心臓の電気的乱れを総称する言葉で動悸を中心とした不快な症状を引き起します。不整脈は20種類以上もあり、それぞれ危険度や治療しにくさが異なりますが、50%以上は「リエントリ」と呼ばれる電気が「クルクル」と一カ所で旋回してしまうことで発生します。

従来は、薬でこれを治療しようとしていましたが、必ずしも成功しませんでした。また、薬の副作用に悩む方も多くいらっしゃいました。

カテーテルアブレーションは不整脈の原因となる異常な電気回路をカテーテル先端から流す高周波により組織を凝固せしめることで不整脈を根治します。最近、道具や技術が発達し安全で有効な治療に発展しました。

実際どうするの?

太い静脈が体の浅いところを走る部位が首と足のつけ根にあります。そこからカテーテルというボールペンの芯ほどの太さのやわらかいヒモのようなものを挿入します。

首から挿入したものと、足から挿入したもので座標軸をつくるように地図(図1)をつくって電気の悪いところを発見します。

そこを、さらに追加したカテーテルで50度程度に焼灼します。 当院では最新の3次元カラーマッピング(エンサイト)(図2)と先端から水が潅流するイリゲーションカテーテル(図3)を使用し安全に治療を行います。

対象となる不整脈は?

心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍(PSVT)、WPW症候群、心室頻拍 など

どのくらい時間がかかるの?

当院では、実績ある術者が効率よく行うことで様々な不整脈治療をほとんど2時間以内に成功しており、成功率が高くかつ負担の軽い治療を実現しています。 PSVTや心房粗動などでは1時間程度で終了します。 心房細動は難易度が高く、4~5時間かかるところもあるようですが当院では2時間となっております。心房粗動がある場合は同時に治療してしまいます。

 

入院期間は?

5~6日間です。

費用は?

高額医療補助により自己負担は6~7万円以内(室料差額がない場合)が多いようです。(収入等により補助額が異なります)

不整脈にはどんな種類があるの?

  • 発作性上室性頻拍(PSVT)
    • 小さくクルクル回る回路(房室結節回帰性頻拍)
    • 大きくクルクル回る回路(房室回帰性頻拍)
      異常伝導路に対してアブレーションを施行します。術時間は1~2時間、成功率は98%です。
  • WPW症候群
    • 正常な心房―心室間伝導路(房室結節)に加え異常な伝導路(副伝導路)が存在する疾患です。上記のように旋回する回路を形成します。心房細動が生じると危険な不整脈を起こすことがあります。ほとんどの部位の副伝導路がアブレーション可能で術時間は1~2時間、成功率は98%です。
  • 心房粗動
    • 心房粗動は右心房の三尖弁輪周囲を旋回するリエントリーを機序とします。この回路を横断するように三尖弁輪と下大静脈を結ぶように線状にアブレーションし伝導をブロックすることで根治可能です。術時間は1時間、成功率は95%です。
  • 心房細動
    • 高齢化とともに増えてきている不整脈です。心房で作られる命令は1分間70程度ですが400~600となってしまいます。心房にある肺静脈からでる電気信号が悪さをしていると考えられており、ここを焼灼することで根治が可能となってきました。そのほか例外的にさまざまな部位が関与している場合もあり、それを発見しては処理していきます。地図が威力を発揮します。
  • 心房頻拍
    • 心臓内部の局所の異常興奮によって生じる場合と心臓内に興奮が旋回する(リエントリー)ために生じる場合があ ります。異常興奮を生じる局所あるいは旋回回路を遮断する部位にアブレーションを施行します。術時間、成功率 は頻拍の機序、起源部位により異なります。
  • 心室頻拍
    • 特発性心室頻拍は右室・左室流出路あるいは左室の刺激伝導系から生じ興奮の起源部位にアブレーションを行います。術時間は1~3時間、成功率は80~90%です。