受診案内

キリストの愛と確かな医療をもって心と体のいやしをめざします。

生殖医療科 治療成績

当院の不妊治療成績(保険診療開始以降)

当院での不妊治療件数
一般不妊治療 高度生殖補助医療 (体外受精・顕微授精)
人工受精実施数 採卵数 新鮮胚移植数 凍結胚移植数
2022年 341 187 88 258
2023年 320 143 28 207
2024年 333 115 8 171

※保険診療では胚移植回数に制限があるため、2024年4月以降は新鮮胚移植を中断しております。

当院での初回採卵を行った症例の治療成績

このグラフは、2022年1月から2024年12月に当院で初めて採卵をした時の奥様の年齢別の妊娠率をお示ししています。グラフの数値は「初回採卵された方」のうち「初回採卵時の良好受精卵のいずれかで臨床妊娠・継続妊娠できた方」の割合となります。

例) 34歳以下の方
100人が初めて採卵をした場合、得られた受精卵のいずれかで妊娠成立した方が73.6人、継続妊娠された方が67.0人(約6人が流産)

当院で体外受精・顕微授精をされている患者様の平均年齢はおよそ37歳ですが、年齢が上がるにつれて妊娠率は低下し、流産率が増加します。なお、採卵後に治療中断となってしまう方(採卵したが卵子が取れなかった、受精しなかった、受精卵の発育が止まってしまった、など)の割合も女性の年齢とともに増加します。このような経験をされた場合も、再度採卵を行うことで妊娠に至る可能性は十分にありますが、年齢とともに採卵回数が増えることが予想されますので、妊娠を希望される方は早めの相談・受診をお勧めいたします。

当院の凍結胚移植後の治療成績

このグラフは、2022年1月から2024年12月に凍結融解胚移植を行ったかたの年齢別妊娠率と流産率をお示ししています。当院では、受精後5~6日間の培養を行い、良好胚盤胞(当院の基準による)に発育した受精卵を主に凍結保存しておりますが、どの発育ステージで凍結するかについては、受精卵の数や発育の状態を考慮した上で医師と胚培養士が相談し決定しています。良好胚盤胞を移植した場合でも、患者様の年齢が40歳を超えると妊娠率が低下し流産率が高くなります。

凍結胚移植までのスケジュールについて

当院では、主に自然排卵を確認後に凍結胚移植を実施しています。排卵がはっきりしない体質の方は完全ホルモン補充下で実施する場合があります。1~2割の患者様に対して完全ホルモン補充周期で移植を行っております。患者様の体質に応じて、それぞれのスケジュールのメリット・デメリットを考慮しながら、医師の判断のもと治療方針を決定します。