受診案内

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生殖医療科 治療成績

当院の不妊治療成績

当院での不妊治療件数
一般不妊治療 高度生殖補助医療 (体外受精・顕微授精)
人工受精実施数 採卵数 新鮮胚移植数 凍結胚移植数
2019年 260 170 86 216
2020年 266 168 88 182
2021年 342 178 97 212
2022年 341 187 88 258
2023年 320 143 28 207
当院での初回採卵を行った症例の治療成績

上記には、初回採卵時の奥様の年齢別の妊娠率をお示ししています。

グラフの数値は、「初回採卵された方」のうち「初回採卵時の良好受精卵のいずれかで、臨床妊娠・継続妊娠できた方」の割合となります。

例)34歳以下の場合
100人がはじめて採卵をした場合、得られた受精卵のいずれかで妊娠成立した方が72.9人、継続妊娠された方が69.5人(約3人の方が流産)

女性の年齢が上がるにつれ、1回の採卵で妊娠できる確率が低下します。
40歳以上では4回採卵して1回継続妊娠できるかどうか、という確率となります。

当院の採卵―新鮮胚移植後の治療成績

上記のグラフは、受精成立後3~5日間培養した受精卵を移植した場合の妊娠率・流産率をお示ししております。当院で採卵をされている患者様の平均年齢は37歳ですが、35歳以降は緩やかに臨床妊娠率が低下し、流産率が増加します。40歳を超えると妊娠率はさらに下がり、流産率も非常に高くなります。

当院では、日本産婦人科学会のガイドラインに従い受精卵は原則1個しか移植しておりません。採卵後受精卵が複数個得られた場合、移植しなかった受精卵は胚盤胞まで成長するか確認し、凍結保存を行っております。

なお、採卵後に移植できず中止となる方(卵子が採れなかった、受精しなかった、受精卵の発育が止まってしまった場合などの治療中断症例)は上記成績に含まれておりません。採卵後移植ができない割合も女性の年齢とともに上昇します(当院の場合 34歳未満…約10% 35~39歳…約15%、40歳以上…約20%)。このような経験をされた場合も採卵を繰り返すことで妊娠に至る可能性は十分にありますが、年齢とともに採卵回数が増えることが予想されますので、妊娠を希望される方は早めの相談・受診をお勧めいたします。

当院の凍結胚移植後の治療成績

グラフには凍結胚移植の治療成績をお示ししています。当院では主に胚盤胞(受精後5日間培養した胚)移植を行っておりますが、どの発育ステージで凍結保存をするかは、良好受精卵数に応じて医師と培養士が相談し決定しています。

凍結胚移植までのスケジュールについて

当院では主に自然排卵を確認後に凍結胚移植を実施しています。排卵がはっきりしない体質の方は完全ホルモン補充下で実施する場合があります。約3割の患者様に対して完全ホルモン補充周期で移植を行っております。患者様の体質に応じて、それぞれのスケジュールのメリットデメリットを考えながら、医師の判断のもと治療方針を決定します。

凍結胚移植の場合も40歳を超えると臨床妊娠率は低下し、流産率が高くなります。