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過多月経

過多月経とは?

月経時の出血量が極端に多いために、日常生活や健康にさまざまな影響を及ぼす病気です。貧血・息切れ・動悸・立ちくらみなどでお悩みではありませんか?

国内では推計600万人が過多月経であるといわれていますが、その約7割の方が受診していないのが現状です。過多月経の治療として、従来の薬物療法・手術療法に加えてMEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)治療が始まり、2012年4月1日より、健康保険対応となりました。

 MEA治療とは?

子宮の内側は『子宮内膜』という組織で覆われています。この『子宮内膜』の一部が剥がれ落ちることによって起こる出血が月経です。

MEAは、直径4mmの金属管を用いて子宮腔内をマイクロ波で加熱し、子宮内膜組織を壊死させることによって出血量を減少させる治療です。マイクロ波を照射する時間は子宮腔の大きさによりますが、5分~数10分程度です。

治療用の金属管を腟から挿入して行う手術なので、お腹に傷はつかず、術後の痛みも軽度です。入院期間は2泊3日です。

MEA治療を受けられた方の約30%は月経が消失します。月経が消失しなかった場合にも、高い確率で月経量の減少が期待されます。ただし病変の大きさによっては十分な効果が得られなかったり、内膜の再生によって症状が再発し、追加治療が必要になることもあります。

MEA治療が適応となるケース
  • 良性疾患(子宮筋腫/子宮腺筋症/子宮内膜ポリープ等)による過多月経
  • 血液疾患や抗凝固療法による過多月経
  • 機能性過多月経
  • 不正性器出血

 

MEA治療が適さないケース
  • 将来妊娠希望をお持ちの方
  • 大きな粘膜下筋腫(直径 3cm 以上)
  • 子宮内腔の著しい変形
  • 悪性疾患
  • 薄い子宮筋層(厚さ10mm未満)

 

過多月経でお悩みの方、MEA治療について詳しくお知りになりたい方は、当院婦人科でご相談ください。